解きながら学ぶ登録販売者試験過去問集>北陸・東海 平成20年度第1回
【問:かぜ薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。】
a かぜの原因のほとんどはウイルスの感染であるが、かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図るものである。
b エテンザミド等については、15歳未満の小児でインフルエンザにかかっているときは使用を避ける必要があるため、インフルエンザ流行期には解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンや生薬成分のみからなる製品の選択を提案する等の対等を図ることが重要である。
c アスピリンは、ピリン系の解熱鎮痛成分であり、ピリン系薬剤に対してアレルギー症状を起こしたことがある人への使用は避ける必要がある。
d トラネキサム酸は、血液を固まりにくくする働きもあるため、血液凝固異常(出欠傾向)の症状のがある人では、出欠傾向を悪化させる恐れがある。
1(a, b) 2(a, c) 3(b, d) 4(c, d)
【解答:1】
解説
a かぜは、ウイルスが鼻や喉に感染して起こる様々な症状の総称であり、かぜ症候群ともいう。かぜ薬には、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除く作用はない。咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図るために用いられる。したがって、「a」は正しい。
b 解熱鎮痛成分のサリチルアミド、エテンザミドについては、15歳未満の小児が水痘又はインフルエンザにかかっているときは使用を避ける必要がある。しかし、一般の生活者にとっては、かぜとインフルエンザとの識別は必ずしも容易ではないので、インフルエンザ流行期には解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンや生薬成分のみからなる製品の選択を提案する等の対応を図ることが重要である。なお、解熱鎮痛成分のアスピリン、ザザピリンについては、一般用医薬品では、小児に対していかなる場合も使用しないこととなっている。したがって、「b」は正しい。
c ピリン系と呼ばれる解熱鎮痛成分の使用により、ショック等の重篤な副作用が頻発したことから、現在では、イソプロピルアンチピリンが一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分となっている。アスピリンやサザピリンは、「~ピリン」という名称となっているが、非ピリン系の解熱鎮痛成分である。なお、ピリン系薬剤に対してアレルギー症状を起こしたことがある人に対しては、ピリン系解熱鎮痛成分の使用を避ける必要がある。したがって、「c」は誤りである。
d トラネキサム酸は、体内での炎症物質の産生を抑えることにより、炎症の発生を抑え、腫れを和らげると考えられている。また、血液を固まりやすくする働きもあるため、血栓のある人(脳血栓、心筋梗塞 、血栓性静脈炎等)、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなるおそれがあるので注意する必要がある。したがって、「d」は誤りである。
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